祭神 誉田別命 三筒男命
豊浦町字宮地にある祭神 誉田別命 三筒男命は古くから八幡宮または大宮と呼ばれ崇敬されている。
末社稲荷神社 琴平神社 平明神社 若宮神社 諸神社 杵築神社 春日神社がある。
例祭の宵宮には篝火を焚いて氏子の子供による相撲を行い、小餅二個づつ与えた。
これを宮相撲と呼んでいる。
また本殿は昭和52年5月20日奈良県指定文化財三間社流造り、
桁行2.67m、梁行0.9mほどの小社正面千鳥破風は本瓦葺き、
当社の創立は明らかではないが現本殿は見世棚造の社殿2棟を並べ
中間を挟む相の間として一つの屋根に収めた特異の形式である。
向拝中央柱間は高欄を設け両脇の縁に対応させ向拝虹梁(こうりょう)を欠いているも
二社並立の名残の形式と考えられている。
細部は絵様彫刻や極彩色で装飾し室町時代末頃の作風を残す社殿である。
秋の例祭には当家の屋根にお仮家(神を祭るため竹の枠に杉皮と杉の小枝で造った仮の神殿)を載せ、
深夜に当家と相当家が手拭で口を覆い祭神の移し回しをする。当家は宵宮まで祭神を祀る。
宵宮には、当家の家に氏子が集まり、宮司のお祓いを受け、
五色の御幣を挿頭(かざ)した大竹を当家と相当家が一本担いで先導し氏子が本社殿はお渡りをする。
(このお渡りは、従来は本宮に行われていた。)
その深夜には、当家と相当家が手拭で口を覆い裸足で餅稲穂を各々一把づつ頭に乗せてお宮へ行き、
その餅稲穂を本社殿の屋根に放り投げ祭神を本宮に移す。
その後お仮家をお宮の竹藪へ移しに行くという神事が例年続けられている。
(豊浦八幡宮由緒書より)
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